NPO法人ホームホスピスゆいたば―【あんまぁの家】
メットライフ財団の支援によって
『人生の最期を自分らしく生きたい!』
誰もが願う、そんなおもいに寄り添う場所として、NPO法人ホームホスピスゆいたば―
「あんまぁの家」を始めました
NPO法人ホームホスピスゆいたば―へようこそ
鹿児島市吉野町に、ホームホスピス『あんまぁの家』がオープンしました。
民家を利用した、もうひとつの『家』で一緒に『とも暮らし』をしませんか?
「ゆいたばー」とは与論の方言で「おたがいさま」と言う意味です。
幼い頃から「ゆいたばー」だからと、隣近所で助け合うのが当たり前と育って来ました。自分の家ではないけれど、自分らしく最期まで暮らせる「家」でゆいたばーの気持ちで『とも暮らし』がしたいと思い、ホームホスピスをオープンしました。
ホームホスピスとは
ホームホスピスとは、病気や障がいをはじめ、認知症など様々な理由によりご自宅での生活を続ける事が困難な方々が、24時間の見守りとケアを受けながら、安心して暮らせるもう一つの「わが家」です。一軒の家(民家)に5~6人程度が共に暮らし、その住人を介護スタッフや地域の医療スタッフが支えます。
一人暮らしで家族のいない人も、ともに暮らし合う関係を築いて行きます。
そして、痛みやその他の身体的なケアだけでなく、生活者として人生の幕を閉じるまで、住まいを中心に、医療、介護、そして生活支援が一体となったケアの体制を構築します。
おしらせ
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毎月第4水曜日 10時~14時「実方保健室」を開催しています。
健康相談や介護の心配事など、お茶を飲みながら気軽にお話をしませんか!
「あんまぁの家」
メディアに取り上げてもらいました
KYTで取材して頂きました
朝日新聞に掲載されました
スタッフのつぶやき
思ったより・・・
入居希望者が思ったより多く、地域で必要とされている事を実感中!
ゆっくりとした時間が流れます
あんまぁの家に見学に来られるほとんどの方が「こんな時間まで話し込んで・・」とついつい時間を忘れて話し込んで行かれます。
一緒に働きませんか?
今、10人の仲間で働いています。興味のある方、ご連絡をお待ちしております。
●あんまぁの家外観
広縁からは桜島が見える素敵な家です。
●生から死へ
命を受け継ぎます❣
生まれたばかりの赤ちゃんと100歳を過ぎた大先輩との交流の場所です。
各部屋の様子
掘りごたつのある1人部屋です
洋室も準備しております
日当たりの良い2人部屋です
リビングの様子です
どんな人が利用できるの?
・年齢、病気、障がいは問いません。
「家」で暮らしたいけれど、色々な事情で在宅療養が困難とされている方が利用できます。
<例えば・・>
☑ 夜が心細く、1人では不安と思う方が、夕食やお風呂を利用された後に泊って帰るなど、ナイトケアとしての利用
☑ 介護する家族の休息のため、また冠婚葬祭などで留守をしなければならない時に、短期間の入所(ショートステイ)の利用
☑ 退院して家で暮らしたいが、直接自宅に帰るには不安があり、自信がつくまで家に近い形で生活を送りたいと思っている方
☑ 重度の認知症の為に、施設ではなかなか対応できない方や、医療の適切な支援が常時必要とされ、家族では不安。在宅介護が困難と考えていらっしゃ
る方
☑ 最期は家で看取りたい(看取られたい)、畳の上で最期を迎えたいとの希望はあるが、在宅で過ごす望みが叶わないと思っている方
*ご利用についてはご相談ください
入居者の声(様子)
70代女性
マンションで独り暮らしでしたが、認知症の進行により介護が
必要となりました。
あんまぁの家に入居して、夜もぐっすり眠れるようになりました。
80代女性
要介護4。デイサービス行かない!ショートステイも拒否!
でも、あんまぁの家には入居出来ています。最近のお気に入りは粉ミルクに砂糖を少し入れてホットミルクで飲むことです。
90代女性
肺炎と脱水で入院し、食事もなかなか進まず毎日点滴1本していましたが、ご家族の希望であんまぁの家に入居。今は、普通食をご自分で召し上がり、見違えるほどお元気になっています。
在宅医とも連携が取れています
ご安心ください❣❣
在宅医療専門のドクターがいらっしゃいます
ホームホスピスの事をご理解されて24時間体制で対応して下さいます
理事長あいさつ
はじめまして
山下 初枝と申します
このたび、鹿児島市吉野町にNPO法人ホームホスピスゆいたばー「あんまぁの家」を開設する事になりました。
看護師として、へき地医療から急性期医療、慢性期医療と、色々な医療現場での看護を30年以上経験して参りました。そして、その30年間で10代から100歳を超える年齢の方のお看取りを100名以上経験して参りました。
ほとんどの方が「家に帰りたい」「畳の上で最期を迎えたい」と希望されていて、お看取りをしながらいつも思い出すのは、故郷の与論島で初めて経験した時の事でした。
100歳近いおじいちゃんは自分の好きな三味線を弾きながら、子供達や孫達に囲まれて過ごされ、最後の日には家族、親戚、隣近所の友人達に囲まれて静かに息を引き取りました。
人の最期のお見送りは、これが当たり前と思いながら、病院勤務で2人、3人とお見送りをするうちに、自分の描いていた看取りではない事に気づかされました。
退院許可が出ても、「自分でトイレに行けるようになったら」「認知症になったから」「もう少しご飯が食べれるようになったら」などの理由で、なかなか自宅には帰れず最期は病院や施設で亡くなる方を沢山見送ってきました。
家ではないけれど、家の様な場所でその人らしく暮らせるお手伝いがしたいと思い、この度ホームホスピスを開設する事ができました。
私の自己紹介をさせて頂きます
出身:鹿児島県大島郡与論町
家族:夫・娘5人・孫4人
趣味:ジョギング、料理、身体を動かすこと
資格:看護師
日本認知症ケア専門士
若年認知症専門員
与論島で15年程へき地医療を経験する中で、病気の進行で少しずつ自分の事ができなくなり、人生を終える方の看護を経験すると同時に、私自身に子どもが産まれて成長するのを経験し、人の一生についての不思議さを考えるようになりました。
末娘が1歳になる頃、主人の病気の関係で鹿児島市内への転居を決断し、家族7人で現在の吉野町に住む。
へき地医療から急性期医療へと、看護師としての知識や経験不足を日々実感しながら、家庭では環境に慣れない子供たちの親として毎日奮闘していました。
そのような中、転居した地域がとても暖かく、隣近所の方々が、子ども達を自分の子どもや孫のように育てて下さいました。
地域に恩返しをしたいとの思いもあり、「吉野町の実方」で・・と、このホームホスピスを開設するために、3年近く50件以上の「家」を探し、ようやくご縁があり、このたび「あんまぁの家」を開設する事となりました。
まだまだ未発展です。これからみなさまに足を運んで頂けるホームホスピスにして行きたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。